三菱自動車の燃費不正(偽装)問題が発覚したのは4月20日。日産自動車からの指摘で分かったと記者会見がありました。走行試験で得た「走行抵抗値(走行時のタイヤなどの転がり抵抗や空気抵抗)」のうち、小さい数字を意図的に国土交通省に提出し、燃費や排ガスを計測していた。それにより、カタログ上の燃費が5~10%水増しされた、という内容です。

対象車種は4車種。そのうち三菱自動車の「eKワゴン」と「eKスペース」はこれまで累計で15万7000台を販売。日産自動車に供給している「デイズ」と「デイズルークス」は46万8000台が該当する。いずれも両社の軽自動車のラインナップの主力で、2015年度の販売台数は三菱自動車の「eK」シリーズが4万3297台、日産の「デイズ」シリーズが14万413台となっています。

e燃費のサイトによれば、eKワゴンのカタログ値30km/Lに対し、実燃費は16.26km/Lと達成率は54%、一方同じ軽自動車のホンダ「N-WGN」は68%、ダイハツ「ムーブ」は60%、スズキ「ワゴンR」は60%、三菱車以外は60%を超えており乖離が発生していました。

そもそも燃費のカタログ値と実燃費の乖離が大きい事は軽自動車やハイブリッド車に大きな傾向があります。カタログ燃費の測定方法は路上とは全く違い測定条件を均一にするために屋内のローラー上で実施しています。また、実際の走行はエアコンやカーナビを使うのが普通ですが、試験では使いませんし、渋滞や坂道もありません。運転手は各メーカーの”燃費”のプロドライバーが務め、燃費悪化の要因となる急ブレーキ急発進をしないように最新の運転技術を駆使しています。

このような状況ですから、乖離が大きくなる事はありますが、今回の不正はタイヤの摩擦や空気抵抗を計算した「走行抵抗値」のデータをメーカーが提出するのですが、燃費試験で有利になるよう、意図的に低い値を国交省に提出したことにあります。国交省に提出するデータは、実際に走行して測った複数のデータの中央値を取ることになっているが、三菱自動車は中央値より低い値を選んで届け出ていました。独立行政法人の交通安全環境研究所が行う「台上試験」では、走行抵抗値が低いほど良い燃費が計測されるためで、試験結果は本来より5~10%程度良くなっていたという。計測方法も日本の規定の方式でなく、計測時間が短い米国方式だった、との事。

これでは実燃費とは乖離はますます大きくなりますし、それ以外の車種、他のメーカー、、、はなんて疑心暗鬼になってきます。性善説に成り立っている以上、前提条件が崩れてしまう今回の事態になっています。われわれユーザーとしては検証など出来なくてどうしようもないのでしょうが、燃費至上主義を買えない限り(燃費で減税されるシステム等)今後も同じ事が繰り返されるのでは?と感じています。

そもそも車って移動手段として割り切るだけでなく、走りを楽しむものだと思いませんか?燃費も大切ですが運転する楽しさも感じませんか?[gads]