ハイブリッド車の燃費は2018年以降は現在より落ちる!

プリウスE
 
ハイブリッド車の燃費は2018年以降は現在より落ちる!と言っても実際に悪化する訳ではありません。燃費の測定方法が変わり相対的に現在の測定方法よりも落ちるという事です。
 
日本国内における普通自動車の燃費は、国土交通省の規定で2007年から10・15モード燃費により測定されていました。しかし、加速にかける時間が極めて長い(つまり加速不足)、測定するスピードが一般的な公道よりも低いなど実際の使用条件と乖離しており、カタログでの数字と実際の使用下での数字の差が大きく異なっていた。
 
そこで、2011年4月1日以降に型式認定を受ける自動車について使われたJC08モードでは、より実際の走行パターンに近い測定法を実施すようになっています。測定時間も倍近く長くなるほか、平均時速も高められ、最高速度も70km/hから80km/hに引き上げられた。重量区分についても10・15モードよりも細分化されています。しかし、JC08モードでも実際の燃費とハイブリッド車やアイドリングストップ車ではまだ乖離している傾向にある。
 
一方、欧米の車のカタログ燃費は実際との乖離が小さい傾向にある。2018年からは新しいWLTPと呼ばれる燃費測定規格に変更となる予定がある。WLTPとは「Worldwide harmonized Light vehicles Test Procedure」の略で、世界各国でバラバラだった燃費基準を国際基準に統一しようというものです。つまり、WLTPによって国産車も実際との乖離は小さくなりますが、これまで燃費測定に有利だったアイドリングストップ機構搭載車やハイブリッド車のカタログ値の燃費は落ちる傾向になります。
 
具体的にJC08モードとの相違点を列記すると、まず平均速度が24.41km/hから36.57km/hに、最高速度も81.6km/hから97.7km/hに上がる。逆にアイドリング時間は、アイドリングストップ装置などの普及を考慮して29.7%から15.4%に減少する。そして、大きな違いはコールドスタート比率だ。JC08モードで25%だったコールドスタート比率が、WLTPでは100%となる。つまり、完全にエンジンが冷え切った状態から試験が始まる。自動的に暖機運転が始まるので燃費は悪化するのです。
 
また、試験車両の重量区分が変更となり、これまでの区分重量(971~1080kgまで)から実際の車重でテストする。例えば、燃料タンクを小さくして極端な軽量化で40km/リッター燃費を達成した新型プリウスEグレードのような燃費スペシャルの実際はほとんど購入しないようなグレードの車は意味を生さなくなる。
 
より実用燃費に近い試験法に変わるのはユーザーからすると非常に嬉しいものです。

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