シエンタは、4m台前半の全長を持つ5ナンバーサイズのボディーに3列シートを備え、コンパクトカーに近い運転感覚と多人数乗車を両立させる“トヨタ最小ミニバン”として2003年に初代モデルがデビュー。今回が初めてのフルモデルチェンジとなり、2代目となった。

12年ぶりとなる一新だけに、パッケージングを大幅に刷新。プラットフォームは「アクア」に採用されているものをベースに、3列目シートの設定に合わせてリアセクションに変更を与えているという。パワートレーンでは2WD(FF)車用の1.5リッターエンジンを、4月にマイナーチェンジしたカローラシリーズから採用が始まった新開発の高効率エンジン「2NR-FKE」に変更したほか、アクアにも搭載する1NZ-FXEエンジンと電気式無段変速機を組み合わせたハイブリッドシステムの採用グレードを新たにラインアップした。

このほかに装備面で、「衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ」(PCS)などをセットにした先進安全装備「Toyota Safety Sense C」を全車にオプション設定したことも大きなトピックとなっている。

2代目シエンタの外観デザインは、ボディーの先端側から後方に向けて勢いを持たせた紡錘形で形成し、全体を1つのかたまりに見せるよう意識したことでキビキビ感を演出している。全体のイメージは、現行モデルの「ヴィッツ」がスニーカーになぞらえて軽快さと身近な雰囲気を表現していることに対し、新しいシエンタはトレッキングシューズをコンセプトに採用。機能性と動感をアイコニックに表しているという。また、ヘッドライトからフロントバンパー、スライドドア後方側の分割ライン、リアコンビネーションランプからリアバンパーなどに、ひと筆書きをモチーフにしたなめらかに連続するラインを設定して独自の質感を演出。ウインドーラインなども複雑に組み合わせてエモーショナルな雰囲気を創出している。

このほかにボディー外装の装備では、パッケージオプションとして「LEDランプパッケージ」を設定。このパッケージオプションの選択時には、ロービームとハイビームを1灯のLED光源を切り替えて照らす「Bi-Beam LEDヘッドランプ」、ランプ輪郭線に沿ったライン式LEDを採用する「LEDリアコンビネーションランプ」などが装着され、シャープなライティングで夜間走行中も個性を主張する。

パワートレーンは初代モデルで採用された直列4気筒DOHC 1.5リッター「1NZ-FE」と、2WD(FF)車でCVT、4WD車で4速ATという2パターンの組み合わせから、2WD(FF)車に新たに追加したハイブリッドシステム、直列4気筒DOHC 1.5リッター「2NR-FKE」×CVT-i、4WD車に直列4気筒DOHC 1.5リッター「1NZ-FE」×CVT-iの3種類に変更された。これにより、ハイブリッドモデルは6人~7人乗車に対応するミニバンながら、JC08モード燃費は27.2km/Lを実現。初代モデルの17.2km/Lから飛躍的な向上となった。また、ガソリンモデルでも2WD(FF)車は新世代の高効率エンジンを採用し、4WD車は4速ATからCVT-iに変更されたことで、それぞれ20.2~20.6km/L、15.4km/Lに燃費を向上させている。

 ハイブリッドシステムでは「1NZ-FXE」エンジンが最高出力54kW(74PS)/4800rpm、最大トルク111Nm(11.3kgm)/3600-4400rpmを発生。「2LM」モーターが最高出力45kW(61PS)、最大トルク169Nm(17.2kgm)を発生して、システム最高出力は73kW(100PS)となっている。また、「2NR-FKE」は最高出力80kW(109PS)/6000rpm、最大トルク136Nm(13.9kgm)/4400rpm、「1NZ-FE」は最高出力76kW(103PS)/6000rpm、最大トルク132Nm(13.5kgm)/4400rpmを発生する。